SSブログ

常用漢字の追加再検討 [雑談]

淫・呪・艶・賭…常用漢字の追加再検討へ(読売新聞)

 常用漢字表(1945字)の見直しを進めている文化審議会の漢字小委員会は、新たに加える予定の191字のうち、教育現場から不適切だと指摘を受けた「淫」「呪」「艶」「賭」など一部の漢字について再検討することを決めた。                                             17日に開く小委員会で議論する。                                                    191字は使用頻度や、漢字とひらがなの交ぜ書きの解消などの観点から今年1月に選ばれた。文化審は「学校で教える漢字は常用漢字すべてではなく、学校現場の判断に委ねるべきだ」という方針から、踏み込んだ議論は行わないとしてきたが、学校などからの反対意見が相次いだため再検討を決めたという。                                                                  文化審は、現在の常用漢字に新たな漢字を加えるほか、使用頻度の低い「勺」など5字を削除するなどして計2131字とする見直し案を作成。2010年秋の内閣告示を目指している。


 自分の知識が足りなくて今まで常用漢字は義務教育課程で学習すべき漢字だとばかり思ってましたが、法令や公用文で使用するのも常用漢字の範囲に制限されているそうです。そう考えると他人事として見ていられないです。

 常用漢字は本当に使用頻度の高いものに絞ってしまうと現在の1945字の中に正直「?」と感じるのもいくつかあります。「凹」「壱」「虞」「脹」「逓」「謄」「凸」「弐」…ざっと目につくものでも「通常使用するか?」と感じるのがあります。
 大人になってからだからこそ感じられることですが漢字を知るには文字だけを覚えていても楽しくないし、言葉として覚えないと使える知識にならないと思います。それ故に「淫」「呪」「艶」「賭」の四字なんかは子供に教えるのにふさわしい漢字とは言いがたいのも分かります。だからといって「臭い物に蓋」みたいな教育方針が正しいとも思っていませんが…
 常用漢字に追加して欲しい漢字に挙げられているものに「鷹」「碍」などが挙げられています。「鷹」は「三鷹」や「白鷹」の地名に使われており「碍」は「障害者」を「障碍者」に表記を変更しようとする運動に呼応するものです。

 日本人として漢字を多く知っているのにこしたことはないと思います。「漢字が読めなくても総理大臣になれる。」と麻生前総理は皮肉られていましたが…「粋」や「艶」といった言葉は平仮名で書かれてしまうと言葉としての味わいが何だか薄れてしまう気がします。学習する方としてはあまりに多いと負担に感じるかもしれませんが、自分たちの言葉なのだからより深く知るのも決して無駄なことではないはず…上半期のブームのように決して雑学で片すべき分野ではないと思います。



 
 
nice!(11)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 11

コメント 1

じぃじぃ

こんばんは、
いつも来訪ありがとうございます。(^▽^)/
表現が広くなることには賛成ですが、
物事の本質を見失わないようにしなければならない。
と思います。

by じぃじぃ (2009-07-23 01:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。