タイ非常事態

　軍事クーデターが起こったのがもう3年も前、それまでは比較的平穏な国というイメージを持っていましたが調べてみると第二次大戦前から軍部と文民の間のせめぎあいが続いていたんですね、まったくの不勉強でした。





　　しかし内政の混乱は何時の世、何処の国にも少なからずあるものだけれど、ＡＳＥＡＮ関連会議が中止に追い込まれるくらいなのですからよほど大規模な抗議デモだったのでしょう。国際会議なので警備体制もそれなりに準備をしていたのだろうし。

　タイの現政権には大きな痛手になってしまった形です。国際会議のホスト国の面子をもろにつぶされたしまったのですから…これがさらなるタイの治安悪化にならなければよいですが。


　日本にとっても中韓両国との外相会談が実現できなかったのは北朝鮮の件については影響が出ないとも限らないのが懸案事項なのですが…実現したとしても両国とも日本のことに関しては本腰を入れて取り組む国とは思えないので貢献する事はまず無いのですが。

　

コメント 4

こんばんは、
いつも来訪ありがとうございます。(＾▽＾)/
(ｏ'▽')σ【ｿﾈｸｼﾞ】ﾋｷﾏｽ♪
ＴＶで見ましたが、すごいことになってますね。
それに比べると日本人は温厚ですね。
と言うより人がいいんでしょうか。
by じぃじぃ (2009-04-13 01:56) 

　このような事態になることを恐れていました。
　今回のデモは、タクシン元首相派の人達のデモなので。
　彼らが願っているのは、アピシッド現首相の退任です。現首相は、あの反タクシン派の国際空港を占拠するデモにより、政権の座に就きました。

　あの国際空港の占拠事件で、なぜタイ軍はデモ隊を排除しなかったのか？
　タイ軍は、タクシン元首相派とは対立する関係に有り、なので、国際空港の占拠については、自分達に都合が良かったため、デモ隊を排除しなかった、と思われます。
　でも今回は、タクシン元首相派の人達が、反タクシン派の首相の退陣を要求しているデモですから、タイ軍は、容赦なく排除する、ということなのだと思います。

　今回のデモは、国際会議の開催を延期させてしまいました。そのことは、タイ軍に、デモ隊を武力で排除するための良い口実を与えてしまった。私はそう思っています。
　「国際会議を延期させるようなデモは、過激すぎるデモである。」という言い訳を、タイ軍は使えることになったと思うので。
　タイ軍は、もしかしたら、そういう口実が欲しくて、わざと国際会議ができなくなるような警備をしていたのかも？私は、その疑いもあると思っています。

　確かに、報道によれば、今回のデモには、激しい一面もあるようです。
　でも、タクシン元首相派の人達のデモは、排除されなければいけないデモなのでしょうか？
　彼らの要求は、民主主義において正しいと思います。
　国際空港のデモのために退いた、タクシン元首相派の前首相は、民主主義的な選挙によって選出された首相でした。その選挙での勝利は、当時軍政になっていたタイの政局を憂えた、タイ国民の正直な選択、と思います。
　それに比べ、現在の首相が首相になった経緯は、民主主義的とは言えない経緯でした。しかも、政権は、軍政をやっていたタイ軍に支持されている政権なわけなので、民主主義を求める人々が、首相の退陣を求めても、致し方ない状況と思います。

　民主主義を求める人達が、自国の軍隊に武力行使されて排除されるのでは、天安門の悲劇がまた繰り返されることになってしまいます。
　そして、政党政治の仮面を被った軍政が、タイをミャンマーのような国にしてしまうということでもあると思います。
　国際社会は、絶対タイにそういうことをさせないよう、タイの民主主義を守るために、行動を起こして欲しいと思います。

　デモに参加した人々は、「軍が銃を撃ってきた」と言っています。
　一方、タイ軍とアピシット首相は、「デモ隊が襲ってきた」と言っています。
　日本の昔の軍事独裁政権は、負け続きだった南方戦線を、「勝っている」と国民に嘘をつき続けました。私は、デモに参加した人々の言葉を信じます。
　タイで悲劇が繰り返されないことを祈ります。
by 通りすがりです (2009-04-13 17:07) 

なんだかすごい事になって怖いです。話し合い出来ないからこうなったんでしょうけど。平和的解決にまだまだならなそうなところが・・・。
by caco (2009-04-13 23:38) 

　上の私の書き込みに訂正があります。すいません。
　「国際空港のデモのために退いた、タクシン元首相派の前首相は、民主主義的な選挙によって選出された首相でした。」
と書きましたが、
「国際空港のデモのために退いた、タクシン元首相派の前首相は、民主主義的な選挙の結果作られた、連立与党によって選出された首相でした。」
と書くべきでした。
　お邪魔した上、間違えてしまって、すいませんでした。

　タイの国王が、事態を収めてくださることを、期待しています。例えば、現首相に解散総選挙を命じるなどして。
　ただ、国王はご高齢、とのことなので、政治に影響力を及ぼす意欲を、すでに失っていらっしゃる恐れもあるかも？と思ってしまいます。
　もしかすると、軍や現政権にプレッシャーを掛けられていて、それを撥ね返すだけの気力を、もうお持ちにならない、ということもあるかも？
　かつての日本の軍事独裁政権が、皇室にプレッシャーを掛けていたことを考えると（現在の日本政府もやっているかもしれませんが）、タイの王室にも、そういうことが起こっている恐れ、ありそうに思ってしまいます…。
　だとしたら、タイが、民主主義の仮面を被った軍事独裁国家にならないように、国際社会は、事態の収拾に関与すべきではないでしょうか？ミャンマーのような軍事独裁国家が増えてしまったら、国際社会にも悪影響を及ぼすと思います。

　私はやはり、国際社会が、事態の収拾に関与すべきと思います。
by 通りすがりです (2009-04-14 09:04)