もう君をひとりにさせない

もう君をひとりにさせない　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　作詞:三枝夕夏
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　作曲:大野愛果



誰にも相談できずに
悩み塞ぎ込んで立ち止まったまま動けずにいたのは
いつの頃だったかな

きっと人は自分が傷つくと
相手も傷ついていることに気づいてあげられない

ずっと君も苦しんでたんだよね

同じ毎日の繰り返しの中
君が変わらないでいてくれるから
私もそのままの自分を受け入れられる
もう君をひとりにさせない
震える心にそっと触れて
淋しかったのは自分だけじゃないことに気づいた

やわらかな陽射しに包まれて
長すぎた冬も終わるね
孤独を知った分だけ　きっと君は強くなれる

青い空に抱かれて自由に
羽ばたくあの鳥のように
グレーな空突き抜けて
また君にたどり着いた

迷うことなく現実高く舞い上がれ
思うように飛べなくても
失くして困るものなどそんなに多くないから

時に近づきすぎて見えなくなる優しさや
求めすぎてすれ違うこともあるけど
もう悲しみから逃げたりしない

もう君をひとりにさせない
遠まわりばかりしてきたけど
淋しかったのはほかの誰かじゃ埋められないこの心

瞬く間に時が過ぎて
いつか今日が思い出に変わっても
失くしたものはたったひとつ『君』だと気づいたから
もう君をひとりにさせない
うつむく横顔抱きしめて
淋しかったのは二人のあたたかさを知っていたから

つないだこの手もう離さない
もう他に何も欲しくない
本当に守りたいものはたったひとつ『君』だと気づいたから


　　　

　　　


　　　人間はひとりで生きていける訳ではなく、物理的・精神的に他人と支えあって生きられている。素直に考えればごく当たり前のことなのに時に自分ひとりでも生きていけると錯覚してしまうこともある。そういう傲慢さが傷つけ、悲しませて他人が離れていってしまう事につながってしまう。